このホームページでアピールしているとおり、当事務所では農地転用の許可申請で不許可になったことはなく許可取得率100%を誇っています。
これは紛れもない事実です。
あなたは率直に「すごい!」と思ってくださるかもしれません。
では、なぜ許可取得率100%が実現できるのか?
その答えはとても簡単です。
「許可を受けられない(法令に適合しない)案件は最初から申請しない(できない)から」
「な~んだ」と拍子抜けしてしまいましたか?
それとも、「チャレンジしない臆病者じゃないか!?」と不信に思われたかもしれません。
しかし、これは当たり前のことなのです。
農地転用許可は 【申請=許可】 ではない
農地転用以外の許可(例えば飲食店の営業許可など)にも共通して言えることなのですが、申請さえすれば許可されるというものではありません。
申請と許可の間には審査という重要な工程があるからです。
審査とは言い換えれば、法令に適合するかどうかのチェックということになります。チェックするのはもちろん役所です。
例えば、車を運転するときアクセルを踏めば進み、ハンドルを右に回せば右に旋回し、ブレーキを踏めば当然止まるわけで、機械的な不具合さえ無ければドライバーのアクションに対して期待通りの結果を必ず出してくれます。
一方で、農地転用の申請とその結果というのはドライバーのアクションとはリンクしていません。
残念ながら、アクションを起こせば必ず努力は実る(期待通りの結果が出る)というのは成り立たない分野なのです。
チャレンジ精神ではどうすることもできないこともあるわけです。
「いくらならできる?」という問いは誤解している証拠
当事務所では「農地を転用してほしい。」という相談をよく受けます。
「目的は何ですか?」と尋ねると、「目的は何でもいいからとにかく転用してほしい。いくらならできる?」とおっしゃる方が結構いらっしゃいます。おそらく、お金を払えば何とかなるものだと誤解されているのでしょう。
詳しい説明は省きますが、これは法令に適合しないパターンの典型です。
高い報酬なら法令に適合するようになるというのは論理的にあり得ません。
もし、ある案件に対して通常価格なら許可は取れないが高い報酬なら許可を取れるという者がいたとすると、それは事実と異なる内容の申請をするなど何らかの不正を働いて表面上法令に適合するように見せかけようとしているのかもしれません。
当然これは違反行為となります。
もちろん、当事務所ではこのような相談に対して丁寧に説明し、正しく理解していただくように努めております。
許可取得率100%とは、適法なものについては確実に許可を取得しているということ!
当事務所が許可取得率100%なのは、「どんな案件も処理できる」「不可能を可能にしている」ということでは決してありません。
法令に適合ないものについてはその旨をきちんと説明し、適法なものについては確実に許可を取得してきているという積み重ねの結果です。
もし許可取得率100%を切ってしまうことがあるとすれば、それはヒアリングや事前協議が不十分で、申請後に想定外の事実が発覚して適合しなくなってしまうといった事態が発生した場合が考えられます。
幸いなことに、これまで当事務所ではそのようなことは起きていませんし、起きないようにすべてのご依頼について常に丁寧に手続きを進めるよう体制を整えております。
時にはチャレンジすることもある!?
前述の内容と真逆のことを主張して大変恐縮なのですが、実は状況によってチャレンジすることもあります。
それは、法令に適合しないとは言い切れないが、適合するかどうか微妙であるときです。
役所はあらかじめ許可の可否を明言してくれませんし、とにかくやってみなくては分からないという状況ですから、お客様と相談したうえでとりあえず書類を揃えて申請し、審査の過程で問題が発生すればその都度対応していくことになります。
このようなケースを含めて許可取得率100%であることは自慢できることかもしれません。