分家住宅の理由書の記入例第3弾です。
理由書の詳しい書き方については、まずこちらをご覧ください。
↓
農地転用の理由書:分家住宅①
第2弾も合わせてご覧ください。
↓
農地転用の理由書:分家住宅②
準備はいいですか?それでは記入例をご紹介します。
記入例③ 賃貸から新築へ
今回の事案は、賃貸住宅に当時住んでいた申請者が市街化調整区域に分家住宅を建てるケースです。
敷地面積が500㎡以下で造成も必要なかったので、農地転用許可と建築許可を同時申請しました。
今般、上記土地に分家住宅を建築したく申請します。
現在私は下記住所地にて家族4人で生活をしておりますが、子供も順調に成長し家財道具が増えてきた事から、今の住まいでは手狭に感じるようになりました。又、子供部屋の必要な年頃になりましたが今の住まいではこれを確保する事は困難である為、今の住まいに限界を感じ引っ越す計画をたてました。
新たな住まいを決めるにあたり、将来の事を考えると住宅建築する事が一番であり、ローンの返済期間の事を考えると住宅建築をこれ以上遅らせる事は出来ないと考え、住宅建築計画をたてました。
住宅建築地を選定するにあたり、両親の住む本家(○○市××町)近くに住む事を希望し、妻もこれに同意してくれた事からいくつか土地交渉を試みましたが、なかなか良い物件にめぐり合うことが出来ず、又、土地所有者様との交渉もうまく行かなかった為、困り果てておりました。
これを両親に相談したところ、母が祖父より相続を受けた上記土地への住宅建築を薦められた為、この言葉に甘え同地を住宅建築地に選定し許可申請をする運びとなりました。
申請地は閑静な集落内にあり、周辺農地への影響も少ない土地である為、私の分家住宅建築地として最適であると考えております。
本家後継者に付きましても、父(△△)に決まっており既に同居している事から何ら問題はありません。
以上の理由により私には住宅が必要である為、何卒許可を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
※ポイントを赤字で表示しています。
ポイント 誰にでも当てはまる理由を書く
理由書を作成する際のポイントは、誰にでもあてはまる一般的なことを書くことです。
今回は賃貸アパートに住んでいる家族が新築を希望するケースですが、例えば上記の記入例では、子供が成長することで住まいが「狭くなった」という理由を挙げています。一般的な家庭であれば家族が増えたり子供が成長すれば部屋が手狭になるのは当たり前です。
では子供がいない夫婦はどうしたらよいのか?
もし現在子供がいなくても安心してください。予定でいいのです。「将来は子供を2人作りたいと考えている」といったことも理由として有効です。
そうすれば、世帯に対して新築物件が大きすぎるという行政からの指摘もされないと思いますし、将来の子供部屋ということで間取りも確保できるでしょう。(世帯の人数に比べて住宅が大きすぎると、行政からなぜこんなに大きな住宅が必要なのか?と指摘されることがあります。)
また、賃貸アパートに住んでいる方にとって、家賃をずっと払い続けるよりもローンを組んで新築を建ててしまいたいと考えることもよくあることです。記入例では、どうせ引っ越すなら賃貸ではなく、これを機に住宅を建てたいという理由付けになっています。
その他、土地の選定理由や本家後継者についてのポイントについてはこちらでご確認ください。
↓
農地転用の理由書:分家住宅①
まとめ
いかかでしょうか?
現在の家族構成はいろいろだと思いますが、将来希望する家族構成も理由としてきちんと成り立ちます。ただし、限度がありますので将来の希望については常識の範囲内で書くようにしましょう。
よかったら参考にしてみてください。
複数の事例をご紹介!事例集はこちらから
もっと事例を見たい方はこちらへどうぞ
↓
分家住宅の理由書事例集:借地から分家へ